ブックタイトルセミコンコリア2017と韓国半導体事情

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セミコンコリア2017と韓国半導体事情

セミコンコリア2017と韓国半導体事情SEAJ Journal 2017. 4 No. 157 13サムスン電子とSK ハイニックスに代表される韓国半導体業界は、2017年に史上初めて30兆ウォン(約3兆円)という巨額の営業利益を突破する見通しだ。また、2月の半導体輸出規模は前年同期比54.2%増の64億ドルとなり、史上最大実績を収めた。スーパー好況を謳歌する韓国半導体産業の現状と装置メーカーの動向、「SEMICON Korea 2017」をレビューする。SK ハイニックスの利益は前年比2倍増見通しメモリー半導体価格の持続的な高騰とファンドリー分野の好調さに伴って、韓国半導体業界の実績も堅調に推移し、17年営業利益は30兆ウォンを突破する見通しだ。自動車や造船産業の失速による韓国経済の低迷が懸念される中、唯一、半導体だけが絶好調を謳歌することから、いわば「半導体は国家の親孝行産業」という賞賛を再確認しているといえよう。営業利益30兆ウォンとは、15年の好況期に達成した18兆ウォン(約1兆8000億円)を大きく上回る金額だ。このほど、韓国半導体業界によれば、サムスン電子は17年に半導体事業で21兆5000億ウォン(約2兆1500億円)の営業利益が予想される。SK ハイニックスの営業利益も7兆8000億ウォン(約7800億円)に肉迫する見通しだ(図1)。16年に比べてサムスン電子は60%強、SK ハイニックスは100%強の増加が予測される。また、ファンドリー専業の東部ハイテクも好調さを保つことから、韓国半導体業界全体では30兆ウォンの利益が達成できると、半導体業界専門家は観測している。利益が大幅に増す主因は、メモリー価格の高騰にある。半導体市場調査機関のDRAM エクスチェンジによると、16年末時点のDDR3 4Gb 製品価格は1.94ドルで6月(1.25ドル)対比55.2%値上がりした。また、NAND 型フラッシュ・メモリー(以下、NANDフラッシュ)も堅実な価格上昇をみせている。主力製品の64Gb マルチレベルセル(MLC)NAND フラッシュの16年末価格は2.72ドルで6月(2.24ドル)対比21.4%値上がりしている。このようにメモリー半導体価格が高騰するゆえんは、急激な需要増に対して供給量の増加勢は制限されているためだ。とりわけ、DRAM 市場で、このような現状は著しい。業界トップのサムスン電子は、新規投資と微細工程技術への転換が多少鈍化する傾向にある。半導体業界では「ギャラクシーノート7」の発火事故による利益率を防御するための戦略だと判断している。半導体サイクルの変化また、DRAM の微細化技術が限界に逢着したとの指摘も燻っている。実際、新規DRAM 工場に対する投資費は大きく膨らんでいる。かつて、300mm ウェーハ投入基準で月産15万枚のキャパシティを構築する場合、建設費は5~6兆ウォンで済んだが、最近は10兆ウォン(約1兆円)強所要する。工程技術の微細化が進むことによって、より多くの高価装置が必要になるわけだ。さらに、ファンドリー分野の成長勢も堅調だ。サムスン電子システムLSI 事業部のファンドリー事業チームは、最近、クアルコムをはじめとする大口取引先を多数確保した。東部ハイテクもモノのインターネット(IoT)産業の旋風によって、16年通年利益は前年比36%増を果たし、17年も増収増益が続く見通しだ。DRAM 業界は限りない微細化を求められている。微細化を通じて、生産量を増やしつつ、利益を増大してきた。 例えば、21nm 工程を18nm 工程に転換する場合、1枚のウェーハから取れる半導体チップ数は30%程度増える。また、回路の線幅が縮まり、電子移動が早くなることによって性能セミコンコリア2017と韓国半導体事情○絶好調謳歌する韓国半導体業界  ○2017年利益は30兆ウォン強見通し○2020年にメモリー供給過剰の懸念産業タイムズ社 ソウル支局長 嚴オム 在ジェーハン漢サムスン電子とSKハイニックスの営業利益の推移と見通し2014 2015 2016 2017(予)サムスン電子8.78 12.79 13.6 21.5SKハイニックス5.1 5.3 3.2 7.88.7812.79 13.621.55.1 5.33.27.805101520252014 2015 2016 2017(予)(単位:兆ウォン、1円は10ウォン換算、サムスン電子は半導体事業部利益のみ)サムスン電子とSKハイニックスの営業利益の推移と見通しサムスン電子SKハイニックス図1 サムソン電子とSK ハイニックスの営業利益の推移と見通し