ブックタイトルセミコンコリア2017と韓国半導体事情

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セミコンコリア2017と韓国半導体事情

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セミコンコリア2017と韓国半導体事情

14 SEAJ Journal 2017. 4 No. 157も良くなるうえ、電気消耗も減ってくる。反面、既存製品は価格が落ちる。DRAM メーカーは競争的に新工場を建てて微細化を進めた結果、半導体価格は、毎年、平均30%強急落してきた。だが、12年から半導体サイクルは変った。破産したエルピーダが米マイクロンに買収されつつ、メモリー半導体業界における「チキンゲーム」は終焉し、メモリー半導体メーカーはサムスン電子、SK ハイニックス、マイクロンの3社だけが生き残った。これらメーカーは無理な設備投資を避けるようになった。10年以降、サムスン電子のDRAM 新規工場は11年に華城工場の第16ライン、14年に第17ラインの2個ラインだけ建設した。SK ハイニックスは15年に利川工場(M14)を建てただけだ。また、微細化工程も容易ではなくなった。微細工程技術が10nm 台に進入しつつ、開発速度は確然と鈍くなった。したがって、韓国主要メーカーの新規工場建設に対する抑制と微細化の遅延によって、DRAM 供給不足は、当分の間、持続する見通しだ。中韓の投資拡大で装置メーカーも好調中韓の有機EL、半導体メーカーの新規・増設投資によって、関連する韓国装置メーカーの実績が大幅に増加している。サムスンディスプレイとLG ディスプレイの積極的な投資と、BOE(京東方科技集団)やCSOT(華星光電)など中国勢の投資増に支えられる結果となった。特に、AP システムとHB テクノロジーの利益は、前年比2倍強増加する好調さを実現している(表1)。韓国の主要半導体・ディスプレイ装置メーカーが公示した16年実績の集計結果、SFA が売上高1兆ウォン台を突破した。セメスは15年売上高1兆1189億ウォン(約1119億円)に続いて、16年も1兆ウォン台を上回ったと推定される。ディスプレイ装置分野で頭角を表しているSFA(京畿道華城市)は、合併したSFA 半導体の実績を含めて16年売上高と営業利益はそれぞれ1兆3197億ウォン(約1319億円)、1208億ウォン(約121億円)を収めた。サムスンディスプレイからの受注増と中国ディスプレイメーカーの投資拡大に伴って、売上高は前年比150%、営業利益は同108%伸びた。また、セメス(忠清南道天安市)は、2年連続して1兆ウォン台の売上高を突破したとみられる。16年7~9月期までの累積売上高は5587億ウォン(約558億円)に止まったが、下半期からサムスン電子が 3D NAND フラッシュ向けの洗浄装置とエッチング装置を発注しつつ、実績は大きく膨らんだ。さらに、サムスンディスプレイの投資拡大をもろに受けたAP システム、HB テクノロジーの実績も大きく成長した。AP システム(京畿道華城市)の16年売上高、営業利益はそれぞれ5549億ウォン(約555億円)と322億ウォン(約32億円)を収めた。これは前年比それぞれ89%、166%増加した数値である。同社は17年には念願の1兆ウォン台達成を目指す。フレキシブル有機EL に対する設備投資が中韓で執行されるほか、半導体前工程装置市場の参入も計画するなど、領域拡大を狙っている。ディスプレイ検査装置業界トップのHB テクノロジー(忠清南道牙山市)の16年売上高は2704億ウォン(約270億円)、営業利益は374億ウォン(約37億円)となり、前年比それぞれ85%、270%の増収増益をとげた。16年に続いて17年も中韓の半導体・ディスプレイ市場における大規模投資が期待されることから、韓国の関連装置メーカーのさらなる成長が期待されている。中でもディスプレイ装置の場合、中国勢のパネルメーカーがフレキシブル有機EL と大型LCD ラインの投資拡大に期待感を高めている。ASML はセミコンコリアでEUV 装置をアピール恒例の「SEMICON Korea 2017」以下、セミコンコリアが2月8日から10日までの3日間、ソウルCOEX にて盛大に開かれた。セミコンコリアは1987年に初めて開催されてから今年で30周年を迎えた。半導体産業をリードする最新技術トレンドが一堂に集まり、それぞれのビジネス戦略をアピールする展示会となった。装置分野では業界トップクラスのASML と東京エレクトロンをはじめ、アルバック、アドバンテスト、セメスなどが参加した。ASML は極紫外線(EUV)露光装置などを紹介した。展示会期間中に開かれた「SEMI 技術シンポジウム(STS)」のリソグラフィセッションではASML のEUV技術開発に対する報告会が行われ、来場者から大きな関心を集めた。また、東京エレクトロンは、業界トップのコーター& デ表1 2016年韓国主要半導体・ディスプレイ装置メーカーの実績順位メーカー売上高前年比(%) 営業利益前年比(%)1 SFA 1319.7 150.9 120.8 108.32 セメス(推) 1兆ウォン強3 APシステム554.9 89.3 32.2 1664 KCテック(推) 460.3 5.6 54.4 1.35 トップテック392.6 70.3 41.5 1136 EOテクニックス307.7 14 21.2 -25.57 HBテクノロジー270.4 85.6 37.4 270.58 ジュスンENG 268.2 52.7 37.9 1489 DMS 248.9 37.6 33.3 10610 ウォンイクIPS 244 28.7(単位:10億ウォン、1円は10ウォン換算)(出所:韓国電子公示システムの各社集計)2016年韓国主要半導体・ディスプレイ装置メーカーの実績