ブックタイトルSID2016に見るディスプレイ最新技術

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SID2016に見るディスプレイ最新技術

34 SEAJ Journal 2016. 8 No. 1543.FPD 用部材3.1 偏光板の技術動向と課題偏光板とは、LCD やOLED に用いられ、映像を表示するためには必要不可欠な部材である。スマートフォンやタブレットPC に代表されるように、これらのディスプレイは年々薄くなっているが、より薄く、よりフレキシブルなディスプレイを達成するためには、偏光板の薄型化、低収縮化が大きな課題である。また、偏光板の用途拡大に伴って、高信頼性(高温・高湿・高耐光性など)が要求される車載用や屋外でのデジタルサイネージ用に適した偏光板も開発が進んでいる。3.2 日東電工の高光学特性を有す極薄板偏光板Display Industry Awards 2016において、Display Componentof the Year Award を受賞した、日東電工の偏光板を紹介する。高光学特性と低収縮力を同時に達成すべく、熱可塑性のフィルム上にPVA を塗布したPVA ラミネートを図4に示す「水中延伸プロセス」を用いて、超薄型高光学特性偏光板製造技術を確立した(S.Goto, et al., SID2016 Digestpp.610-613(2016)。開発した超薄板高光学特性の偏光板は、・偏光板の厚みは標準品に比べ80% 削減し5μ m を実現・ 偏光板の収縮力が激減し、加熱後の寸法変化を標準品に比べ60% 削減・光学特性は標準品と同等(図5参照)その結果、パネルの加熱後の反りを改善できる。しかもディスプレイ歪(display distortion)を解消できる。さらに、従来の標準偏光板と同等で高生産性を実現した。さらに偏光板を薄くする技術開発も各社で進められている様子である。著者は、十数年前に偏光板のIn-cell 化のR&D に従事したが、いまだ実用化には至っていない。更なる偏光板の薄型化にはIn-Cell 化は避けて通れないと思うが。3.3 ポラテクノと日本化薬の高耐熱性染料系偏光板今年のSID でポラテクノと日本化薬から偏光板用二色色素混合の理論の提案があった。提案に基づいて新たな二色性染料を使用して、優れた光学特性および耐久性を有する染料系偏光子を開発した(H.Kato, et al., SID2016 Digestpp.752-760(2016)。表3に現行のヨウ素系偏光板との比較を示す。表から、開発品が同等性能であることが分かる。表3で、Ys:単体透過率、Yc:直行透過率、ρ : 偏光度、Rd:二色性比を示す。図6に開発した偏光板の信頼性をヨウ素系偏光板と比較して示す。いずれの試験結果もヨウ素系偏光板に比べ高信頼性を有すことが分かる。新たに開発された染料系偏光子板は、高光学特性と耐久性が要求される自動車やデジタルサイネージ用途の液晶ディスプレイに適している。図3 高開口率OLED アレイ(IMEC 資料)Photoresist pattern of 18.5μ m in a 20μ m pitch array.The inner pattern are ECL opening.図4 「水中延伸」工程 (日東電工資料)図5 超薄型偏光板の光学特性(日東電工資料)