ブックタイトルセミコンコリア2018と韓国半導体事情

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セミコンコリア2018と韓国半導体事情

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セミコンコリア2018と韓国半導体事情

セミコンコリア2018と韓国半導体事情SEAJ Journal 2018. 4 No. 161 17国家経済を左右する代表的な先端産業であるためだ。プロジェクト推進団は、17年に予備妥当性調査を経て、18年下半期から10年間、半導体R&D の国策課題が遂行される見通しだ。同プロジェクトの骨子は、▽ AI 分野、▽モノのインターネット(IoT)分野、▽次世代半導体製造装置、材料分野に大きく分けている。また、源泉技術開発と実用化技術開発を合わせて推進する。源泉技術開発は科学技術情報通信省が、実用化技術開発は産業通商資源省がそれぞれ担う。源泉技術分野は、AI 具現のための「超低電力」半導体素子技術開発が含まれる。実際、AI 技術を実生活に活用するためには、現状より電力消耗量を1000分の1水準に低くする必要があるという。また、IoT 分野では軽量かつ小型チップの開発が含まれる。IoT 具現のための知能型SW とシステム分野のトータル・ソリューション開発などが候補群としてあげられている。装置分野では、このような次世代半導体が生産できるコア装置を開発する計画だ。セミコンコリアは500社1913小間規模へ恒例の「セミコンコリア2018」が1月31日から2月2日まで3日間、500社1913ブース(小間)の規模で盛況に開催された。半導体景気の好調によって、18年のセミコンコリアは、歴代最多の入場者で賑わった。セミコンコリアは、初日だけの入場者が1万7000人を突破するなど、史上最多を記録した。同展示会を主催した国際半導体装置材料協会(SEMI)は、「今年のセミコンコリアは、展示小間数と来場者など、史上最大規模を誇った」、「半導体景気の好況とともに、韓国半導体市場に対する高い期待感が表れた」と興奮気味であった。韓国を代表する半導体・ディスプレイ装置メーカーのセメスは、最近、国産化に成功したOHT(OverHeadTransport)装置をアピール。OHT は、半導体ウェーハが入っているキャリア(FOUP)を自動的に運搬するシステムである。いままでは日本メーカーから全量を輸入して使っていたが、サムスン電子平澤工場で初めて、セメスが提供したOHT を導入した。また、ウォンイクIPS やユジンテック、ジュスン・エンジニアリングなどは、それぞれの特化した蒸着装置を展示。なかでもユジンテックは、最近買収したアイクストロン(ドイツ)の米国事業法人の原子層蒸着(ALD)技術資産を強調した。安重東、ジュスン・エンジニアリング首席部長は「今年のセミコンコリアは非常に盛り上がった」、「当社も中国向けのディスプレイ装置の実績が順調に伸びている」とコメント。日本勢の東京エレクトロンのブースは、展示場のなかで最も賑わった。萬木孝裕・東京エレクトロン部長代理(サムスン電子担当)は「今年の展示会は、半導体景気の好調さを裏付けるように、いままで経験したことのない盛況ぶりだ」とし、「我々はサムスン電子平澤工場をはじめ、華城工場など韓国市場における確固たる信頼を得ている」と意気込んだ。とりわけ、流量計や液面計専業メーカーの東京計装(株)国際事業本部課長代理の佐藤正哲氏は「韓国市場には半導体ラインの超音波流量計などを供給している」とし、今後、韓国市場における高い期待感を隠さなかった。サムスンはEUV 装置導入を開始15年に業界で初めて、売上高1兆ウォンを突破したサムスン電子子会社のセメスは、17年度にサムスン電子とサムスンディスプレイの投資拡大に支えられて、韓国装置メーカーとしては初めて年商2兆ウォン(2兆251億ウォン)を上回っ出展した日本企業ブースの様子図表2 2017年通年韓国主要半導体・ディスプレイ装置メーカーの実績順位メーカー売上高前年比(%) 営業利益前年比(%)1 セメス2025 86 190.9 1542 SFA 1920 45.5 236 95.43 トップテック1138 189.9 211.6 403.84 APシステムズ962.9 2615 ウォンイクIPS 630.8 158.4 122.2 325.66 EOテクニックス404 128 60 181.67 テラセミコン361 52.2 63 143.28 ゼウス359 23.4 33 37.59 ICD 311.8 35 37.3 131.610 フィルオプティックス285.4 56.1 22.9 46.711 HBテクノロジー285.2 5.4 48 25.912 テス275.8 54.1 63.3 73.913 ピエスケイ275.4 68.8 57.7 12814 ジュスンエンジニアリング272.7 1.7 41.7 10.615 DMS 268.7 7.9 16.6 -50.2(単位:10億ウォン、1円は10ウォン換算)注:APシステムズは再上場で前年比増減率無し 出所:韓国電子公示システム2017年通年韓国主要半導体・ディスプレー装置メーカーの実績