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Semicon West 2018

セミコンウエスト2018Semicon West 2018マーケットシンポジウム参加報告Semicon Westに参加し、マーケットシンポジウム(7月9日)を聴講する機会を得ましたので、内容を抜粋してご報告します。■Keynote: From Driverless Cars to AI in DataCenters - Newer Semiconductor Markets andtheir Revenue Inflection PotentialAnand Srinivasan氏| Senior Analyst, CFA, | BloombergIntelligence(要約)車載半導体金額の伸びは2017年~2021年まで9%/年(Gartner)で、自動車販売数に比べると3倍のペース。Accelerated Computing用サーバーの売上は2017年で$6.5B(IDC)となっているが、サーバー全体の$67Bに比べると小さく、成長余地も大きい。AI市場の伸びは2015年$5.3B、2021年$46.3BとCAGR54.5%(IDC)になる。今後もハイパースケールデータセンターを始めとして、半導体需要が牽引されてゆく。■The Global Economic Cycle's Impact onSemiconductorsDuncan Meldrum氏| PhD, Chief Economist and Founder |Hilltop Economics(要約)歴史的なサイクルを見ると、経済の潜在成長率としては限界に達しているが、世界経済は強く、投資も順調。不確実性リスクとしては、貿易摩擦、地政学、金利、為替が挙げられる。半導体需要は、実体経済に先行する(弱まり易い)傾向にあるが、設備投資は強い状況にある。2019年も半導体は成長するだろう。■Blockchain: State of Play, Opportunities, & theRoad AheadDavid Treat氏| Managing Director | Accenture(要約)ブロックチェーン技術のポイントは「1 Provenance, 2Tamper Evidence, 3 Control, 4 Security」の4つ。データがどこから来たのかを含む履歴、改ざんを誰が行おうとしたか把握、データ要素レベルでの管理、暗号化、分離化が可能となる。半導体のサプライチェーンは、"B to BIntegration"から"Ecosystem Integration"に変わる。様々な企業から品質問題や原因データを集め、準同型暗号処理(暗号化したままで演算)すれば、今まで見えなかったことが洞察できるようになる。■Emerging Opportunities from Major TechDisruptionsRaman Chitkara氏| Partner | Pricewaterhouse Coopers(要約)様々な話題(半導体を取り巻く事業環境の変化)や、中国の存在感の大きさを説明された。成功への準備としては以下が大事である。「1事業の規模、2 Agility(機敏な対応力)、3最低原価ベース、4透明性を備えたセキュリティ対策、5グローバルな思考力とプレゼンス、6多様な労働力への対応、7他者(他社)提携へのコミットメント、8高い透明性、9頻繁なコミュニケーション、10信頼関係の獲得とその維持、11適応能力を持つ企業文化、12規制当局との提携、13管理されたリスクテーク」。プレゼンの最後は「成功は慢心を生む。慢心は失敗を生む。『偏執症』のみが生き残る」(Andy Grove氏、元Intel CEO)の言葉で、締めくくった。■Semiconductors in AutomotiveRudy Burger氏| Managing Partners | Woodside CapitalPartner(要約)車載向け半導体の市場変化を説明。ADAS(先進運転支援システム)向け半導体を例にとり、2015年$1.8B~$2.0Bの市場が2025年$4.6B~$5.3Bに成長(McKinsey)。その内訳は「CPU 36%, Optical 28%, RF 13%, Memory 12%,Mixed Signal 8%,他3%」。センサー分野では2016年$11Bが2022年$23Bにまで成長(Yole)。今後も、Intel/Mobileye, Samsung/Harman, Qualcomm⇒NXP/Freescale(注:7月26日結果的に断念を発表)のような大型M&Aが出てくることは、十分考えられるだろう。20SEAJ Journal 2018. 8 No. 162