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株式会社フジキン

エンジニアリング部 ユニット設計課 綾井裕太

株式会社フジキン

――技術とチャレンジを若手とともに

株式会社フジキンは、流体制御機器・特殊バルブ・継手といったコア技術を軸に、半導体、宇宙、水素、製薬、分析・計測といった多様な領域で技術開発を行っているメーカーです。特に半導体分野では、超高純度ガス系統の精密制御、IoT 対応バルブ、マスフローコントローラ、集積化ガスシステムなどを手がけ、最先端プロセスを支える技術を世界水準で提供しています。

また、宇宙分野では極低温・高圧環境下で動作するロケット用バルブを開発してきた歴史もあり、液体水素・液体酸素対応技術をベースに、宇宙・航空用途にも強みを持っています。水素分野では、燃料電池車や水素ステーション用システム向けに対応したバルブやユニットを研究・製造しており、脱炭素社会の実現にも技術で貢献しています。

半導体業界へのきっかけ

学生時代は半導体業界からはかけ離れていて、ものづくり工作センターにこもり、仲間と一緒に車を作ったり、エンジンを1から組み上げたりと、まさに"自分で手を動かす"ものづくりに没頭していました。

「自分で図面を描き、部品を加工し、組み立てて走らせ、人を乗せて楽しんでもらう」その過程に夢中になり、自分の手でモノをつくる喜びを車作りなどを通して、全力で楽しんでいました。

そんな中でフジキンと出会い、「非常に精密な加工精度と先端技術が求められる半導体の世界」という全く新しい舞台に強く惹かれました。自分の技術をもっと尖らせ、これまでに無い技術への挑戦ができる場所だと感じたのが、半導体業界に飛び込むきっかけです。

実は大学に入るまでは全くものづくりをしたことがなかったです。元々は手に職をつけようと思って、メカ系の短大を選びました。そんな中で "師匠"である非常に熱い先生に出会い、いろいろな製作技術やものづくりへの考え方など教わる中で、ものづくりの楽しさを知っていきました。ものづくりへの心構えから道具への愛情など、基礎であるものづくりのイロハを教わって今があると言えます。「美しいものづくりを心掛けなさい」と、常々言われました。

業界に入って今年で8年目ですが、そういうバックグラウンドがあって、お客様にご満足いただける半導体製造装置向け気化器やユニットを提供するために、開発・設計から現場まで一貫して携わりながら "ものづくり魂"を最先端の現場で活かしています。

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学生時代に全てを手づくりした「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」レプリカ

仕事内容

私の仕事は、半導体製造装置に使われる「気化器」や「ガスボックス」と呼ばれるユニットの設計・開発です。気化器というのは、半導体製造のプロセスに使われる液体材料を気化させて、100%ガスとしてプロセスチャンバーへ供給するための装置で、半導体製造プロセスの性能を決めるといってもいい重要なキーパーツのひとつです。

業務では、お客様のプロセス条件や流量・圧力・温度といった要求仕様を踏まえ、3D CADでの機構設計から機器選定を行い、試作~検証~量産立ち上げまで一貫して担当します。高純度ガスや薬液を扱うため、わずかな温度の差が性能に直結する点が特徴であり、これらを安定させてガス供給するための開発を行います。

お客様である半導体製造装置メーカーとの技術的なディスカッションも多く、単なる図面設計にとどまらない総合的な開発力が求められる仕事です。

キャリアについて

私は2017年に入社して、最初は気化器ユニットの製造に関わっておりました。早い段階から担当製品を持ち、担当製品製造のリーダとして従事して、日々のメンバーの管理や工程管理、作業改善などに積極的に取り組んできました。その積極的な製品改良などへの取り組み姿勢を評価いただいて、技術部へ異動して、最先端ガスユニットの設計や開発に取り組むことが出来ております。

2019年からは半導体製造装置メーカー様へ出向し、設計・開発をさせていただく機会を4年ほど経験し、半導体製造装置に関して大きく知ることが出来る機会となりました。なかなか社内だけでは経験出来ないことを通して、今のフジキンでのユニット開発に活かしております。

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フジキン主力製品の気化器「FALVS Ⓡ」

仕事のやりがい

私の仕事のやりがいは、「今までになかった製品を自分たちの手で生み出し、半導体製造の現場で実際に使われていく」そのプロセスに携われることです。担当しているのは、半導体製造装置に組み込まれる気化器やガスボックスといった流体制御ユニットの新製品設計です。

お客様との打ち合わせを通して仕様や要望を丁寧にすり合わせ、3D CADを用いて形状・構造を設計し、実験や評価を重ねて製品として完成させていきます。わずかな設計の工夫が性能や歩留まりに直結するため、緻密な検討と挑戦の積み重ねが求められますが、その分、完成した時の達成感は大きいです。特に新型の気化器をお客様先の装置にて立上げ、プロセスがスムーズに開始されたときに現地で装置担当のお客様から感謝されたときは、この仕事をやり切ることが出来て何よりも嬉しい出来事でした。

また、若いうちから設計だけでなく、顧客対応やチームマネジメントにも関われる点も大きな魅力です。自分の設計が社内外で議論され、改善され、最終的に製品として形になる過程では、多くの技術的な学びがあります。

現在は自分の開発の他、後輩や部下も増え、指導機会も増えてきました。その中で「チーム全員が高い探求心を持ち、他社には真似できない製品を生み出すことが出来る技術者集団」を築くことを目標にしています。難しい仕事ではありますが、技術者として成長を実感できる、非常にやりがいのある環境です。

休日の過ごし方

仕事以外の時間では、ものづくりやアクティブな趣味を通して日々を楽しんでいます。学生時代から車やエンジンづくりに熱中していた延長で、今は興味ある技術があったらそれを使ったものをつくって、メイカーフェアなどといったメイカーイベントに出展したり、その技術をnoteやQiita などにオープンソースとしてアップしたりしています。設計から制作、PVまで自作し、YouTubeに上げることもあります。最近ではDTM(デスクトップ・ミュージック)を使ってPV用の音楽を自作することにも挑戦しており、設計から製作、発信まで一貫して手がけるスタイルは、学生時代の"ものづくり魂"をそのまま反映したものです。自分の世界観を形にしていく過程は非常に刺激的で、つい時間を忘れて没頭してしまうこともあります。

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アメリカ旅行、グランドキャニオンでの1枚

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ものづくりでの1枚。
自分で作ったモノをMaker Faire で展示

ついつい、インドア派となってしまいがちですが、それ以外では仲間内でゴルフへ行き、外でリフレッシュするのも定番です。仲間とコースを回りながらプレーを楽しみ、ショット技術を磨く過程も楽しみの一つです。仲間内であれば、旅行も大好きで、仲間と日本各地をはじめ、ここ近年ではフィリピンやアメリカなどへ行って、未知の文化に触れて刺激を受けて日々の活力を得ています。技術や音楽、スポーツといった多様な活動を通じて、仕事以外の時間も充実した毎日を送っています。

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時には、滋賀にて自然に囲まれてゴルフ

学生の皆様へ

半導体業界は、目に見えないところで世界の最先端を支える非常に奥深い分野です。私たちの仕事は、気化器やガスボックスといったユニットを通して、半導体製造プロセスをガス供給技術で支えること。その中では、設計から解析、実験、現場対応まで幅広く関わることができ、若いうちから大きな成長の機会があります。難しい課題に挑戦する場面も多いですが、それを乗り越えたときの達成感は格別です。ものづくりが好きな方、技術で世界を支えたい方には、きっとやりがいを感じてもらえると思います。

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普段の業務風景 フジキンオフィスにて

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